2018年2月18日日曜日

はじめての論文アクセプト

 このところ目まぐるしく忙しかった。ただ、「何かすることがある」という状態は、おそらく幸せなことである。退屈な生活を送っていると、時間のありがたみがわからない。何かを勉強しなくてはいけないと頭ではわかっていても、「ああ、どうせ後でできるから」「わざわざいまやらなくてもいいよ」と言い訳を作ってしまい、結局時間を無為に過ごしてしまう。もちろん怠惰の誘惑に負けることなく、時間を一瞬たりとも無駄にしまいと何かに打ち込める猛者を、僕は何人か知っている。ただ、僕はそんな真似をできなかったというだけだ。
 僕は大学時代に比較的暇な生活を送っていたが、そのころに比べると、休日の貴重さが身にしみてわかるようになった。研究室で過ごすようになると、平日は、実験をしたり、プレゼンを作ったり、論文を読んだりで、あっという間に時間が溶けてしまう。夜遅く下宿に帰ってきても、埃まみれの床や、書類が無造作に積まれたテーブルを整理する気にはならない。休日があるおかげで、僕の部屋は秩序だった状態を再び取り戻す。提出しなくてはいけない書類を、ほんの少し片付けることができる。昔よりは時間の使い方がうまくなったと感じている。(平日しなくてはいけないことを休日まで先延ばしにしているだけ、ともいえる)

 さて、最近、僕がはじめて書いた論文がアクセプトされた。内容は、僕が卒論提出後から行った実験に基づいている。
"Crystalline Sponge-based Structural Analysis of Crude Natural Product" (Angew. Chem. Int. Ed. 10.1002/anie.201713219)
僕は、筆頭著者として論文を書かせていただいた。まだひよっ子である修士学生にこの機会を与えてくださった研究室の教授には、感謝してもしきれない。論文を書き、実験を遂行し、両輪をうまく回しながら論文の中身を充足させていく過程は、とてもスリリングで、知的好奇心を満たしてくれるものだった。僕はたたき台となる原稿を執筆し、研究室の教授、共同研究先の准教授、アメリカ人ポスドクらがそれをよりサイエンティフィックに面白く、厳密で、英文として適切なものに訂正してくださった。そのおかげもあり、論文は約一ヶ月の査読期間ののち、ほぼすんなりとアクセプトされた。
 論文の要旨は誰でも読むことができるうえ、ここで内容について深く記すと著作権の侵害に触れるかもしれないので、中身をここで説明するつもりはない。が、とりあえず、これまで僕の進めてきた研究が一定の成果を生み出したことに安堵している。研究室外の方々に自分の研究内容を発表する機会は4年生の頃からあったが、この頃「面白い研究だ」と評価をいただけることが増えてきた。昔は議論が科学的な妥当性に関するもので留まりがちだっただけに、これは素直に喜ばしい。きっと自分の研究内容が、掲載レベルにまで精製されたことの証なのだろう。この論文をベースにして、来年の修士論文はうまく仕上げてみたいと思う。
 僕の所属専攻は、博士論文の審査を開始する条件として、査読付き論文を3報以上執筆していることを掲げているらしい。つまり、僕は、あと3年半以内に、まだ2報は論文を出さなくてはいけない。幸い、最近博士課程で挑戦したいことがおぼろげながら見えてきたので、これを何とか現実のものにしようと思う。近いうちに学振DC1の申請書を書かなくてはいけないが、これはいい機会だ。研究計画のビジョンを、この辺りでしっかり明文化しておく必要がある。

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