2017年10月29日日曜日

最近の研究状況

今月末、研究室主催の公開シンポジウムで成果報告をすることになっている。
聴衆の多くは企業の方々であるから、学会発表とは少し趣の異なった集まりとなるだろう。
サイエンティフィックに価値があることは当然として、コストパフォーマンスの面で優れた研究であるかが聴衆の関心を引くと考えている。
(学会発表の場でも、産業界の審査員は「これは何に使えそうか?」と学生に質問を投げかけることがあると聞いた

先週は教授・他の発表者とともに何度か発表練習会を行い、スライドやストーリーのブラッシュアップを行なった。
今回の研究内容は博士課程の先輩が9月に学会で発表したものであるから、スライドは大方まとまっていたし、新たにデータを取り直す必要はなかった。
(ただ、9月の学会発表のために実験を進めていた頃ほど苦しい期間はなかった。8月上旬の時点でまだデータは揃っていなかったが、その分野では権威ある学会だから中途半端なものを出すわけにはいかなかった。時間の制約、責任の重さがのしかかっていた。ただ、知識・技術面でサポートしてくれる共同研究者が近くにいたことは何よりも強みだった)

この週末は原稿の暗唱・質問対策を行なっている。
たった15分間の発表であるが、滑舌よく、淀みなく喋ることは、練習なくては容易ではない。
発表時に限って自分のペースを乱すトラブルが起こることもある(まだ一年半に過ぎない僕の研究室生活でも、それは何度か起きている)。
バックアップを用意しておく・事前にプロジェクタの動作を確かめておく等の準備に加え、原稿や考えうる質疑応答を頭の中に叩き込んでおけば、不測の事態が起きても自分のペースは乱されにくいはずだ。
研究プレゼンに関して、この一年半で学んだことである。

現在の研究テーマは終わりを迎えつつある。
公開シンポジウムの後は、論文の仕上げや次テーマの模索を行わなくてはいけない。
この二つを論文用データ採取と並行して行わなくてはいけないのが苦しいところだが、作業量としては一ヶ月ぐらいを見込んでいる。
決して楽とは言えないが、僕も今月から研究でお金をもらう立場となったからには、それに見合うアウトプットを出すつもりである。

ただ、今の研究が一段落したら、綺麗な景色を見ながら、美味しいものを食べたいものだ。
プライベートが充実すれば仕事も充実する、とは、社会人の先輩が口癖のように発していた台詞だった。
良い仕事、良い研究をするための対価がそれだと言うのなら、僕は喜んで払う(僕はもともと旅行好きなのだ)。

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