2016年10月16日日曜日

風邪をひく

今週は実験がうまく進まなかった。
実験の進捗が思わしくないばかりか、季節の変わり目で身体を冷やし風邪までひいてしまった。
それで、金曜日はラボを早退し大学の保健センターまで薬を貰いに行こうとした。
ところがいざ保健センターに着いて受付に学生証を出すとスタッフが「今日の診察はもう終わりました」とつれない返事をする。
診察時間はたった5分前に終わってしまったそうである。
風邪で重い体を引きずってわざわざキャンパスの端から端まで歩いてきたというのに。
こちらの落胆が向こうにも通じたのか、スタッフに「近くの内科を紹介しましょうか」と申し訳なさそうな調子で声をかけられたけれども、僕は診察料のかからない保健センターの内科を目当てに来ているわけで、普段の3倍の治療費を風邪のために払うのも癪に思われたからその申し出は丁重に断った。

結局その日は風邪薬を薬局で買いに行くこともせず、僕はさっさと家に帰って寝ることにした。
風邪は寝て治すのが一番だ。一人暮らしでは病気がひどくなっても誰も看病してくれるわけではないし、薬を服用しながらだらだらと動き続け症状を悪化させては元も子もない。
近所の八百屋でネギと白菜を買い、鍋を作った。
僕は大して料理がうまくないけれども、久しぶりに食べる熱い鍋料理は風邪の体を芯から温めてくれた。
研究の忙しさを理由に毎日外食で済ませることが多かったが、よくよく考えてみれば最近外食にも飽きて食欲不振気味だったし、風邪をひきやすい食習慣を招いていたのだろう。
体調を心配してLINEを送ってくれた人とのやり取りもほどほどにし、その日は早めに寝た。

土曜日目が覚めると、喉の痛みは完全に治まっていた。
しっかり食べ、しっかり寝る。
風邪に一番よく効く薬はこれであると、ふたたび実感する週末であった。

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