2016年7月31日日曜日

群馬ドライブ

毛無峠
今週末は友人たちと群馬県、および長野県を訪れた。
嬬恋の万座温泉に浸かり、硫黄臭が漂う露天風呂から満点の星空を眺めた。
東京都区内からは望めないような、おびただしい数の星が眼前に広がっていた。
翌日は群馬県と長野県の県境に位置する毛無峠、長野市の旧真田邸に立ち寄りつつ、東京へのドライブを楽しんだ。
久しぶりのドライブだったが、友人所有のハイブリッドカーはステアリングが軽く、運転し易かった。
本来訪れる予定ではなかったが、期せずして今年の大河ドラマで話題の旧真田邸、海津城を訪れる機会が得られたのは幸運だった。
院試前の良いリフレッシュになったように思う。

2016年7月24日日曜日

院試休みに入る

先週より院試休みに入った。

院試壮行会を兼ねた研究室の飲み会では、久しぶりに教授とお話しする機会があった。
先生の思い出で、ひとつ興味深い話があった。
「今じゃ聞かなくなったけど、むかしはこういうところで教授に『実はきみ、紹介したい子がいるのだが……』と言われたものだなぁ。付き合いのある企業の重役の娘さんを紹介されるって、よくあったんだよねえ」
かつて大学の研究室では教授が学生に就職先を斡旋することは多々あったそうだが、結婚相手まで見繕ったというのは初めて聞く類の話だった。
森博嗣氏のS&Mシリーズに登場する犀川先生と西之園萌絵のように、教授の娘と弟子が婚約を交わすこともあったのだろう。
普段先生とは研究の話ばかりで雑談することは滅多にないのだが、今回の飲み会では教授が抱いている老後の構想、研究に関する熱情等、一個人としての価値観を少し窺い知れたように思う。

終始和やかなムードであった研究室の飲み会を通して、いま所属している研究室に居続けたい思いは更に深まった。
教授から直々に励まされたことだし、ぜひ院試でその願望をかなえ、大学院でも同じ研究室で学びたい。
院試本番までにはまだあと5週間ほどあるから、適度に休息しつつ、院試勉強を進めよう。

2016年7月17日日曜日

卒業アルバム撮影

昨日は久しぶりに地理部の同期たちと顔を合わせた。
卒業アルバム用の集合写真を撮るためだ。

同期の多くは文系だからここ最近は就活で忙しかったようだ。
大学院に進学するので現在は就活をしていない理系の僕も、四月に研究室に配属されてからは地理部と疎遠になっていた。
そういうわけで、同期たちがここまで揃うのを見たのは久しぶりだった。

写真撮影には多くの後輩たち(主に3年生、2年生もちらほら)も駆けつけてくれた。
結局今年卒業する同期20名弱に対し、後輩たちがほぼ同じくらいの割合で集合写真に写っていた。

写真撮影が終わった後は、同期達の家を転々としながら酒を飲んでいた。
この頃飲み会といえば年の離れた研究室の人々とばかりだったから、年の近い部員たちの飲み会は新鮮に感じられた。
会話の内容が若い、とでもいうのだろうか。
自分がまだ大学二年生だった頃、旅先で地理部員たちと過ごした懐かしく濃密な時間、あるいは若い感情を想起させるものがあった。
僕がもう遠い昔(と言ってもまだ二年前なのだが)に置いてきてしまったものを再び見ている、そんな酒の席だった。

僕はこれから院試勉強に打ち込まなくてはいけないし、それが終わっても研究室漬けの日が再び始まる。
地理部員たち、特に同期達と同じ時間を共有する機会はもう卒業までに幾許も無い。
「もっと早くこのサークルを知っておきたかった」「暇だった時期にもっとたくさん活動にコミットしておけばよかった」
飲み会の後、同期と別れて一人で帰り道を歩いていると、そのように様々な後悔が現れるのだった。

2016年7月10日日曜日

免許更新

今日は江東運転免許試験場に行っていた。
初回の免許更新期限が近付いていたからだ。

日曜日ということもあって、試験場は免許更新を求める人たちでごった返していた。
受付、手数料支払い、適性検査、写真撮影の流れを終えるまでにほぼ一時間を要した。
自己顕示欲の強そうな服を着た男性、スマホでアニメを見ている老人、隙を見て母親から離れて歩き出す子供等、さまざまな人々を見かけた。
行列はなかなか進まなかったから、僕は時折彼らを観察して暇つぶしをした。

ようやく初心者運転者講習の受付を終え教室に向かっていると、一人の男性から声をかけられた。
僕の名前を呼んでいる。
話を聞いてみると彼は僕のフォロワーで、僕と同じく東大の4年生だった。
2年ほど前からTLでよく見かける人だったが、こうして彼と対面するのは初めてのことだった。
なぜ僕の姿が分かったのか、と彼に問うと、僕たちがまだ駒場キャンパスに通学していた頃、僕の知らないところで共通の友人が「あれがマーブルだよ…」と彼に教えたのだという。
おせっかいな友人を持ったものだ。

講習の開かれる教室に入り、せっかくの機会なので彼としばらく世間話をしていた。
共通の知り合いもわりと多かったし、学部も同じらしい。初対面ながら、あまり会話が途切れることはなかった。
そのうち中年の警察官が入ってきて、早口で講習を始めた。
「みなさんにとっても2時間は長いと思うので、早く終わるよう努めます。ご協力をお願いします。」とまず彼は喋った。
2年前に免許取得するため初めて江東の試験場に行ったとき、短気で不愛想な警察官に応対されて僕は無性に腹が立った覚えがあったが、今回はそんな不快な思いをせずに済みそうだ。
話が早くて助かる。
さっそく講習の中身に入る警察官の声を聞きながら、僕はそう思った。

講習ビデオは、まず交通事故によって娘の命を奪われた父親の話から始まった。
画面は将来美人になりそうだった女の子を写し、その父親は自動車運転が本来危険行為であること、いつでも運転者は加害者になりうること等を、寂しげな表情で語っていた。
僕は未婚だから我が子への愛情といった概念は未だうまく呑み込めないのだが、彼の言葉と表情はそれを突然絶たれた彼の絶望を僕に想像させた。
ほかにも、講習ビデオは事故の起きやすい様々な状況を例示していた。
こうしたことを聞くのは教習所を卒業して以来だが、さいわいほとんど僕が運転時に注意していることだった。
僕の運転技術はお世辞にも上手とは言えないが、僕はそのぶん無理な運転をしないように心がけている。
そのスタンスのおかげかさいわいこの2年間無事故無違反でだったし、今後も続けていきたいと考えている。
講習ビデオが終わると警察官は例の早口で、ふたたび事故の起きやすい状況、実際に都内で起こった事故等を説明した。
僕が毎日通っている東大付近の言問通りでもかつて大きな事故があったそうだ。
交通事故は他人事ではない、改めてそう思った。

警察官の言葉通り講習は予定より随分早く終わり、僕は新しい免許証を手に入れた。
今回免許証の顔写真は、前のものより随分とまともな表情をしていた。
これから3年間は臆せず免許証を身分証として提示できそうである。
このまま無事故無違反を維持して、次の免許更新でこそゴールド免許を取得したいものである。

2016年7月3日日曜日

エアコンが壊れたので週末を研究室で過ごす

下宿のエアコンが壊れてしまった。
冷気が出なくなったのだ。
そういえばこの2ヶ月ほどエアコンの効きが悪い気がしていたが、昨日いつまで経っても部屋が冷えないので室外機を見ると見事に動かなくなっていた。
不動産屋に電話するとすぐに修理を手配してくれたが、いまは修理が立て込んでいるらしく、月曜日まで訪問できないとのことだった。
昨日、今日とも、東京は日中の最高気温が30度を超えるような猛暑だった。
このまま下宿でじっとしていては熱中症になってしまうだろうから、今週末はずっと研究室で過ごしていた。
今週のブログも研究室で書いている。
あと少しで毎週欠かさず見ている真田丸の放送が始まるが、今日に限っては録画予約に甘んじ、明日修理が終わってから自室で落ち着いて見たいと考えている。
それほどエアコンなしの下宿で過ごしたくないのだ。

そういうわけで、今週末はほとんどの時間を実験データの解析や勉強に充てていた。
僕の研究室は平日でも21時にはみんな帰ってしまうようなところだから、案の定週末もほとんど人がいなかった。
まれに研究好きな中国人ポスドクが休日返上で論文を仕上げていることはあるが、その他の人々は忙しい時期でも滅多に現れない。
「ワークライフバランスが大事なんだ」「研究室は狭い世界だ、週末くらいはそこから抜け出してもいいだろう」と彼らは言う。
実際それで彼ら(ほとんどがポスドクだが)は成果を出しているので、きっと真実なのだろう。

僕はまもなく院試休みに入り、卒業研究がしばらくストップしてしまう。
わりと研究生活には楽しさを感じているのでそれについては残念だが、ここで研究を続けるために必要な手間と思えば仕方ない。
それまでに中間発表をしのげるだけの成果が出せれば御の字なのだが、研究はいつもうまくいくとは限らない。
いまはぼちぼちの結果を得るにとどまっている。
博士課程とは違って研究成果が卒業可否に直結するわけではないのだし、成果を求めてあまり焦りすぎないようにしたい。
院試が終われば本格的に研究に打ち込む必要があるだろうが、それまでは院試勉強か、休養に時間を充てたい。
院試休み中に少し旅行してみるのもよいかもしれない。
もとは旅行好きだというのに、もう3ヶ月は東京23区外から出ていないのだ。
そんなことを研究室の居室で旅行パンフレットを見ながら考えている、日曜の午後8時である。