この頃ようやく一人でできることが増え、実験指導をしてくれるボスに常時頼りっきりの状態から抜け出しつつある。
簡単な実験操作は何回か繰り返せば覚えられたし、1本の論文を隅々まで理解しスライドにまとめる方法はセミナー発表準備を通して大まかな流れを学んだ。
その一方で、実験の時間配分、研究計画の立て方、論文を批判的に読む方法等については、先輩達から学ぶべきことがまだまだ多い。
特に僕が現在苦戦しているのは、最後の「論文を批判的に読む方法」だ。
論文を批判的に読めなければ良い質問が生まれない。
質問を持てることが先輩達・教授陣が生み出すディスカッションの輪に関与できるようになるため必要な条件だと僕は感じつつある。
実験指導をしてくれているボスに最近上記のようなことを話したとき、「確かに、論文をきちんと読めたら自然と質問は生まれるだろうね」と返答があった。
「その論文はなぜ生まれて、どのような性質を有していて、将来的にどこを目指しているのか……」そこまで考えが至るほど論文を読み込む作業は思った以上に難しいし、多くの時間を必要とすると感じている。
研究発表の場では論文を読むときよりそれをずっと短時間で済ませる必要があるから……さらに難易度の高い営為ではないのだろうか。
研究に関わる上できわめて重要なスキルである「質問を繰り出せること」について、どうすればこれを体得できるのか、最近ずっと考えを巡らしている。
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今週は研究室メンバーのすすめで、研究室の個人用imacの壁紙をレンブラントの『夜警』にした
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