2016年6月26日日曜日

モバイル回線を契約する

今週はモバイル回線(OCNモバイルONE)を新たに契約した。
僕の通信量は多くないので、最も安いデータ通信プラン(110MB/日)を選んだ。
それと合わせてBuffalo製3GモバイルルーターDWR-PGも購入した。
2010年販売の古い製品だからか、秋葉原のイオシスにて新品3980円という特価で販売されていた。
Buffalo製モバイルルーター DWR-PG
Amazonで購入したOCNのSIMカードをアクティベートしDWR-PGに挿すと、すぐに通信ができるようになった。
3G端末ゆえLTEの速い通信速度を活かしきれていないが、SNSやブラウジング程度の用途なら十分な回線速度が出ている。
通勤ラッシュ・お昼休みなどの回線が混雑しがちな時間帯でも接続に問題はない。
LTE端末なら顕著な速度低下が見られるかもしれないが、そもそも3G回線で接続しているので速度低下を実感しにくいのかもしれない。

僕は普段スマートフォンを使っているが、実はパケット通信プランをつけていなかったのだ(理由は1月の記事を見てもらいたい)。
荒療治(パケホーダイ解約)のおかげでスマホ依存症は治り、最近は屋外や人前でスマホを見なくなった。
そんな生活も慣れれば快適なもので、電車の中ではスマホを弄る代わりに文庫本を読むようになった。
人前でついスマホに触れる悪癖もほぼなくなったように思う。
パケホーダイ解約で自分の時間を確保する作戦は功を奏した、といえるだろう。
バッテリーの持ちは異様に長くなったし、あるときは三日間スマホの充電をしなかったことさえある。

「その生活、不便じゃない?」と何人かの友人に訊かれたが、それほど困ることはなかった。
東京はインフラが発達しているので、駅やコンビニに行けば必ず公衆無線Wi-FiやDocomo Wi-Fiがある。
それらを利用すれば待ち合わせ等に必要な連絡は大抵済ませられる。
普段一日のほとんどを過ごす大学にも無線LANがあるので、インターネットには繋げようと思えば実質いつでも繋げられた。
パケホーダイのない生活に僕は僕なりで気楽さを感じていたものの、いざというとき通信できなくて周りに迷惑をかけるといけないから、この際保険としてMVNOでデータ回線を契約することに決めたのだった。
DWR-PGはたった100g程度しか重さがないので、ずっとバッグの中に入れておいても気にならない。
連続通信時間は6時間だが、僕の使い方ならば毎日充電器を持ち歩く必要もなさそうだ。
月400円ほど(OCN光セット割適用後の月額料からdocomo Wi-Fi解約で浮いた月額料を差し引くとこうなる)の追加投資で再びモバイル回線が使えるようになったので、今回の買い物には満足している。
秋葉原のイオシスにはまだDWR-PGの在庫が潤沢に残っているようだから、「とりあえずいつでも繋がる通信環境を安く整えたい」と考えている人は購入を検討してみるとよいだろう。

2016年6月19日日曜日

ずんだ餅

今週は22歳の誕生日を迎えた。

それを聞きつけた研究室の先輩たちが先日誕生会を開いてくれた。
誕生会に行ってみると、ずんだロールケーキがあった。
どこにあったのか、と買い出しに行った人に尋ねると、丸の内の大丸東京店にあるずんだ茶寮まで買いに行ったのだという。
僕はずんだ餅が好物だと何度か話したことがあったから、それを配慮してたケーキを選んでくれたのだろう。
とてもうれしい話だ。
ずんだロールケーキ

僕が初めてずんだ餅を食べたのは小学5年生の頃だったと思う。
「変わった餅があるよ!」と、珍しい物好きの母が生協で注文したのだった。
数週間後、緑色の粘土のような餡に包まれたずんだ餅が届いた。
ずんだ餅
初めてずんだ餅を見た感想は「なんで緑色なん…苦そう…」というものだったと記憶している。
ずんだ餅は仙台名物だから、愛媛出身の僕には見慣れない代物だった。
「騙されたと思って、食べてみ」と母に急かさたので、気が進まないながらも餅を一個口に入れた。
不思議な感覚を味わった。
枝豆の触感と味が舌に広がるが、適度に甘い。餅と合わせて食べると美味だ。
もう一個の餅は餡を多めにつけて食べる。
先ほどより濃厚なずんだ餡が餅に絡みつく。うまい。
また一個、さらにまた一個、と食べるうち、プラスチックケースはすぐ空になってしまった。
僕はすっかりずんだ餅が好きになって、母にまた買ってもらうようねだった。
母は「それは難しいねえ」と言った。ずんだ餅は愛媛のスーパーではまず見つからない菓子だったし、生協のカタログにもそれは滅多に載らなかったからだ。
僕にとってずんだ餅は、いわば年に数回しか食べられない高級食材だったのだ。

それから何年か経って、僕は大学進学を期に東京で一人暮らしを始めた。
東京は全国の風物がなんでも揃うところだ。
それはずんだ餅も例外ではなく、愛媛にいた頃よりは格段にずんだ餅へのアクセシビリティが高まった。
近所のスーパーには(いつもではないが)ずんだ餅が置いてある。
日曜になると店先で餅つきがあって、様々な種類の餅が販売されている。
嬉しいことに、僕は以前よりずっと簡単にずんだ餅を食べられるようになった。
それでも毎日これを食べられないのは惜しいけれども、いま以上頻繁に食べてはかえって有難みが無くなるというものだ。

おととし仙台に行ったときもずんだ茶寮で「ずんだシェイク」を味わったが、今回の誕生会では「ずんだロールケーキ」のほかにも、「ずんだ大福」を食べさせてもらった。
どちらも大変美味であったから、また折を見て食べたいと考えている。
次はいつずんだ茶寮に行こう?

2016年6月12日日曜日

研究室生活について(2)

研究室に入って二か月ほど経つ。
この頃ようやく一人でできることが増え、実験指導をしてくれるボスに常時頼りっきりの状態から抜け出しつつある。
簡単な実験操作は何回か繰り返せば覚えられたし、1本の論文を隅々まで理解しスライドにまとめる方法はセミナー発表準備を通して大まかな流れを学んだ。

その一方で、実験の時間配分、研究計画の立て方、論文を批判的に読む方法等については、先輩達から学ぶべきことがまだまだ多い。
特に僕が現在苦戦しているのは、最後の「論文を批判的に読む方法」だ。
論文を批判的に読めなければ良い質問が生まれない。
質問を持てることが先輩達・教授陣が生み出すディスカッションの輪に関与できるようになるため必要な条件だと僕は感じつつある。

実験指導をしてくれているボスに最近上記のようなことを話したとき、「確かに、論文をきちんと読めたら自然と質問は生まれるだろうね」と返答があった。
「その論文はなぜ生まれて、どのような性質を有していて、将来的にどこを目指しているのか……」そこまで考えが至るほど論文を読み込む作業は思った以上に難しいし、多くの時間を必要とすると感じている。
研究発表の場では論文を読むときよりそれをずっと短時間で済ませる必要があるから……さらに難易度の高い営為ではないのだろうか。

研究に関わる上できわめて重要なスキルである「質問を繰り出せること」について、どうすればこれを体得できるのか、最近ずっと考えを巡らしている。

レンブラント『夜警』
今週は研究室メンバーのすすめで、研究室の個人用imacの壁紙をレンブラントの『夜警』にした

2016年6月5日日曜日

よく行く東京の飲み屋

今日は僕が好きな東京の飲み屋を記そうと思う。
これらのほとんどは友人が教えてくれたものである。
素敵な飲み屋を紹介してくれた友人たちに感謝する。

  • ふぶき(上野・御徒町)
 御徒町に位置する立ち飲み居酒屋。ここは海鮮料理が安価に美味しく食べられることでよく知られている。テレビ番組で何度か紹介されたこともあるそうだ。
 実際僕が友人Aと初めて来店したとき、まだ17時だというのに満席だった。5分ほど店の外で待っていると店員から「お入りください」と声がかかり、店内に2組しかないテーブル席のひとつに案内された。狭い座席だったが、立ち飲みにくらべ落ち着いた環境で友人と歓談できたのはラッキーだったといえる。メニューの料理を見るとどれも相場に比べ安価だった。刺身、ホタテバター、カキフライ等々、食欲の赴くままにあらゆる海鮮料理を注文をした。2時間制が終わるころにはお腹も一杯になり、お酒もあいまって良い気分になっていた。それほど頼んだにも関わらず勘定は二人で5000円を超えなかったと記憶している。
 先日あるおじさんにこのお店を紹介したところ、酒好きな彼はその日のうちにここを訪れていた。瀬戸内の生まれの彼曰く「ぼくの地元の魚介に比べたら味は劣るけど、東京でこんなにも安く魚介が食べられる店があるとは知らなかったよ。魚が食べたい気分になったらまた行こうと思う」だそうである。彼が来店したときも店外に行列が出来ていたそうであるから、ここを訪れるなら少人数で行くか、早い時間を狙うことをオススメする。

  • バル・デ・リコ(池袋サンシャイン通り)
 池袋の大学に通う友人Bが教えてくれたスペイン料理の居酒屋だ。おそらく僕が最も好んで行っている店だと思う。僕はここの生ハム盛り合わせとパエリアが大好きである。アヒージョを頼むならバケットは忘れないようにしたい。「本日のオススメ料理」ではその時点で旬の食材を使った料理が安い値段で提供されている。先月訪れたときは愛媛県産ハマチを取り入れたカルパッチョを味わった。
 池袋サンシャイン通りという好立地にしては広い店内だし分煙もしっかりされているから、タバコの苦手な人でも安心して訪れられる。早めに予約をすると、落ち着いた端っこのテーブルに案内してくれるのもプラスポイントだ。少人数で会話と食事を楽しむという目的では、ここはいつも安心して利用できる店だ。
 姉妹店として池袋駅前店・エアライズ店もあるので、万が一満席だったらこちらもトライしてほしい。

  • 石窯バル GaBURi(道玄坂)
 渋谷道頓堀劇場(ストリップ劇場)横の路地に入りしばらく進むと、道玄坂エリアに位置するとは思えないほど閑静な場所にこの居酒屋がある。1枚500円というリーズナブルな価格で焼き立てピザを頬張ることができる。僕は特製ピザ『下町スペシャル』(お好み焼きとピザを融合したような、不思議なピザだ)がお気に入りだ。
 座席はビール樽でできたテーブル席とカウンター席がメインだが、奥には6人ほどが座れる半個室スペースも用意されている。ただし奥のスペースは1組しか利用できないので、大人数で訪れるなら事前に空席状況を確認しておく必要があるだろう。
先輩Cと初めてここを訪れたときこの店の名前は『VOCO 凹 shibu』だったのだが、2015年春ごろに店名が現在のものへと改称され、メニューも以前のイタリアンバル的なものから和風寄りの傾向に変わった。とはいえ店内にどっしりと構える石窯は健在なので、以前同様安価な焼きたてピザを楽しむことができる。
 渋谷・道玄坂エリアの隠れ家として僕はこの店を重宝している。

  • ワイのすけ(新橋)
 ここはとある中小企業の社長Dさんが教えてくれた新橋の飲み屋だ。ワインがとても安いお店で、食事も含めたコストパフォーマンスは抜群に素晴らしい。新橋という立地上メインの客層は社会人だが、値段を考えれば大学生にも十分オススメできるお店だ。騒がしい大学生まみれの居酒屋を訪れたあとでここに来ると清々する。

  • ビストロ・アリゴ(神保町)
 ここも先ほどの友人Aが教えてくれた居酒屋だ。この居酒屋の特徴は何といってもその内装で、昔の日本家屋をそのまま利用している。昔ながらの吊り下げ電球に照らされた階段を上ると、店員にちゃぶ台まで案内される。そして座布団に座って食事をとる。雰囲気はまるで小学生の頃よく訪れた母の実家のようだ。
 その日本風インテリアに反して、ここはフレンチ居酒屋である。電球に照らされた畳の部屋で、ワインと一緒にスペアリブを味わう…味覚だけでなく、レトロで少し不思議な感覚も楽しめる。