今日は近所の公園に紅葉を撮影しに行った。思えば一眼レフを提げるのは3ヶ月ぶりである。F3にスペリア400を詰めた。
一眼レフを持つと、視線が獲物を探す目になることを感じる。視界に入るものが特異的か、そうでなければせめてユニークな配置を求めるようになる。同業者(=カメラを持つ人々)を見かけると、彼らの視線の先が気になる。彼らは得てして興味深いものを見つけ、撮影を試みているからだ。
一時間ほど歩くと日が暮れた。公園はライトアップされ、紅葉は霧と青い光に包まれた。「鶯谷のラブホ街じゃないんだから…」と興醒めした。おまけにその青い光が撮影には明るさが足りないから僕は帰路についた。
自然光の紅葉は疑いなく美しい。しかし人造光に翳されると風情がない。せめて電球を使って欲しい。谷崎が『陰翳礼讚』で説いた影へのこだわりを、ふと思い出した。
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